海外小説を読む楽しみ編

公開日: 更新日:

 数年後、クリスマス休暇で本土に戻った機会にルーシーの洗礼式を行うことにしたトム夫妻は、娘の母親が生きていることを知る。母親のハナは、今も夫と娘のグレースが生きていることを信じ、その行方を捜していた。

 ドリームワークスによって映画化が決まった米国で話題のベストセラー。

(早川書房 2800円+税)

■「廃墟に咲く花」パトリック・モディアノ著、根岸純著

 昨年、ノーベル文学賞を受賞した著者が1991年に発表した自伝的小説。

 1989年10月のある日曜日の夜、主人公の「ぼく」は10代だった60年代前半ごろに過ごしていたパリの街を歩きながら、フォッセ・サン・ジャック通り26番を探す。1933年4月24日、そこに以前立っていた建物に住んでいた若い夫婦が自殺した。その理由は今も謎のままだ。その前夜、夫婦は外出先で出会った2組のカップルを連れて帰宅、深夜に大騒ぎをし、客が帰った翌朝、瀕死の妻と夫の遺体が見つかったのだ。事件に興味を抱き、当時の新聞を調べたりする中、ぼくはある男と知り合う。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末