昭和レトロを楽しむ編

公開日: 更新日:

「70年代アナログ家電カタログ」松崎順一著

 大量消費ブームに沸いた1970年代の家電の数々が分かる、およそ530点のカタログを収録。

 白物家電をほとんど作らなかったソニーでは、テレビにかける情熱は他社よりも抜きんでていた。発色の良さが支持された「トリニトロン」のカタログでは、熱帯魚や花などを多用して特徴をアピール。最先端のテレビを洗練されたインテリアと共に写真に収め、豊かな暮らしへの憧れを誘った。街の電器屋さんのイメージが強い東芝は、カタログも親しみやすい作り。当時流行していた若者向けの13型のポータブルテレビは、そのサイズ感を伝えるためカタログに実物大の写真を掲載していた。

 今や貴重な品となった昭和の家電カタログ。見ているだけでも楽しくなる。

(青幻舎 2800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末