「夕影」辻堂魁著

公開日: 更新日:

 身につけた算盤の腕で生計を立てる、“算盤侍”こと唐木市兵衛は、腹違いの兄で公儀十人目付筆頭格の信正の仲介で旗本・三宅家から依頼され、下総の葛飾に向かう。3年前、不祥事を起こし虚無僧となった三宅家の末息子・辰助が病死したとの噂があり、安否を調べて欲しいというのだ。市兵衛は、出立前に訪ねてきた信正の部下・弥陀ノ介から、葛西の西利根村の貸元・吉三郎にかくまわれているはずの女への伝言を頼まれていた。しかし、渡し船の船頭によると、3カ月前に吉三郎は何者かに殺され、吉三郎の跡目を継いだ3姉妹と、松戸の貸元・文蔵の間で縄張り争いが起きているという。

 ベストセラー「風の市兵衛」シリーズ最新刊。(祥伝社 650円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方