「黒田騒動」が舞台の歴史長編を上梓 葉室麟氏に聞く

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 ついに主従は江戸に呼ばれ、幕閣の前で申し開きをすることになる。そこで語った大膳の申し開きとは――。

「内心を明かさず飄々と振る舞う大膳は、わかってもらいたいなどと思わない男です。今は男も女も他人に理解を求めるけど、どこかで分かってもらわなくていい、という思い切ることも必要で、世の中を動かすのは、そういう気迫なんだと思いますね」

 組織人必読の、壮大な絵巻物を思わせる歴史長編小説だ。

▽はむろ・りん 1951年、北九州市小倉生まれ。07年「銀漢の賦」で松本清張賞、12年「蜩ノ記」で直木賞受賞。著書に「蒼天見ゆ」、本紙で連載した「おもかげ橋」など多数。


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