【最新国際情勢】複雑化する国際情勢の中で日本はどう生き残るべきか。中・米・露を相手に考える。
「中国人はつらいよ――その悲惨と悦楽」大木康著
中国文学の専門家である著者によれば中国の歴史に不平等はつきもの。官は民の幸福を考えず、徴税と裁判で人々を苦しめるのが当たり前。官内部も汚職と派閥争いが常套。そんな生き難く世知辛い世界だからこそ漢詩や美食など、快楽を求める文化が大いに隆盛したのだという。色好みも加えれば、これぞまさに悦楽の中国史となるわけだ。副題にいわく、「伝統から彼らの実像を知る」に最適の書。(PHP研究所 780円+税)