「65歳からは、お金の心配をやめなさい」荻原博子著
「65歳からは、お金の心配をやめなさい」荻原博子著
少し前に老後資金は2000万円以上必要といわれたが、昨今の物価高を考慮して今では4000万円という説まで現れた。ほかにも「新NISAを急いでやらないと損!」だの「遺産相続は早いに越したことはない」など、65歳で定年を迎えても、お金の心配は尽きない。
しかし、著者によると老後資金4000万円問題は、実はテレビ局が視聴率目当てで試算させた仕込みだそうだ。背景には、個人の金融資産を使って景気浮上を狙う政府と、それを自社の商売につなげたいという金融機関の思惑があるという。
本書は、そうした国民をお金の心配に走らせる国やマスコミの闇を暴きながら、老後の不安を解消し、幸せな晩年を送るためのお金の守り方や、お金の正しい使い方を伝授する生き方指南書。 (PHP研究所 1100円)