ニセ科学を見破ろう編

公開日: 更新日:

「ニセ科学を見抜くセンス」左巻健男著

 ひところ、マイナスイオンが健康にいいといわれて、大手の電機メーカーがこぞってマイナスイオンが出るエアコン、マッサージ器などを発売した。たしかに、大きな水滴はプラスの電気を帯び、小さな水滴はマイナスの電気を帯びるので、滝のまわりに漂っている微小な水滴はマイナスに帯電しているという〈レナルト効果〉は確認されている。だが、その正しくは〈負イオン〉と呼ばれるものが健康にいいなどとは、物理学者のレナルトは言っていないのだ。そもそも負の電気をもった何らかの微粒子は空気中ですぐ中和されてしまうという。ほかに、サプリメントや食品添加物など、身近なニセ科学を一刀両断する。

(新日本出版社 1500円+税)

【連載】ザッツエンターテインメント

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ