「アンマーとぼくら」有川浩著

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「ぼく」は、おかあさんの晴子さんの休暇に付き合うため、沖縄に帰省する。晴子さんは亡父の再婚相手で、ぼくとは血がつながっていない。ぼくが小学4年のとき、母が病気で亡くなった。写真家だった父は、仕事を理由に母を見舞うこともなく、臨終にも立ち会わなかった。

 母の死から1年後、父は晴子さんと結婚するために、ぼくを連れて北海道から沖縄に移住した。心の整理がついていなかったぼくは、晴子さんにつらくあたった。父の死後、沖縄を避けてきたぼくだが、この3日間は親孝行をするつもりで、晴子さんと過ごすつもりなのだが……。

 血のつながらない母と息子の3日間を描くハートフルストーリー。予想外の結末に涙必至。(講談社 1500円+税)


【連載】BOOKレビュー

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