「それからの四十七士」岡本さとる著

公開日: 更新日:

 浅野内匠頭が松の廊下で起こした刃傷事件に、甲府徳川家の当主、綱豊は関心を抱いた。内蔵助は綱豊の家臣、新井白石にお家再興を考えると答えたが、綱豊は赤穂の浪士があだ討ちをして武士の心意気を示すことを期待する。

 将軍綱吉は刃傷事件に激高して内匠頭を切腹させたが、綱豊が世間の浅野への同情が高まっていることを耳に入れると、吉良の屋敷を江戸城内郭から隅田川の向こうの本所に移した。それに乗じて、赤穂浪士は吉良の屋敷に討ち入ってあだ討ちを果たす。赤穂浪士の切腹が決まった後、綱豊は綱吉に「腹を切らせた体にして、赤穂浪士たちを密かに生かしてはいかが……」と提言する。

 ユニークな視点でその後の四十七士を描く時代小説。

 (祥伝社 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる