「ハーフムーン街の殺人」アレックス・リーヴ著 満園真木訳

公開日: 更新日:

 幼い頃から自らの性別に違和感を抱いてきたレオは、15歳で家を出た後、周囲の目を欺き男性として生きている。ロンドン・ウェストミンスター病院の解剖医・ハーストの助手として働くレオの唯一の楽しみは、ハーフムーン街の娼館で娼婦のマリアと過ごす時間だけだ。マリアは、レオのすべてを受け入れてくれる唯一の女性だった。

 ある日、レオは思い切ってマリアをデートに誘うが、彼女は待ち合わせ場所に現れない。翌日、レオは解剖台の上に横たわるマリアと再会する。頭を何者かに殴打されたマリアは、テムズ川に浮かんでいたという。2日後、ショックで寝込んでいたレオは、マリア殺害の容疑で連行されてしまう。

 19世紀末のロンドンを舞台にしたミステリー。

(小学館 950円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる