「地検のS Sが泣いた日」伊兼源太郎著

公開日: 更新日:

 政令指定都市、湊川市の地検の総務課長伊勢雅行は、検事や弁護士にもなれると評価される実力者だ。

 検事の八潮は、ある日、伊勢が屋上で四つん這いになって嗚咽(おえつ)しているのを見た。4人のベトナム人に襲われて意識不明だった立会事務官が死んだのだ。そのベトナム人たちの身内が働いている日系企業関連のスーパーは、湊川選出の国会議員、吉村泰二を通じて秋元法律事務所とつながっている。湊川地検はその贈収賄事件を捜査中だった。秋元法律事務所の職員、菊池から地検にドイツ語のデータが送られてきたが、その菊池と連絡が取れない。(表題作)

「地検のS」と呼ばれる職員が活躍する検察ミステリー5編。

(講談社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる