「秘蔵映像でよみがえる 日本の廃線50」NHK『にっぽんの廃線』制作班著

公開日: 更新日:

 今年は日本に鉄道が開業してから150年の佳節だが、その歴史の半分、戦後75年の間に400路線、距離にして7000キロが廃線になったという。

 本書は、そうした廃線の在りし日の姿をアーカイブから探し出し紹介したNHKの番組の書籍化。

 1975年3月に廃止された夕張鉄道(北海道炭礦汽船)はかつて北海道で最大の私鉄だった。石炭輸送の要として26年に夕張本町~栗山駅間で開通。4年後に野幌駅まで延伸し全線が開業した。石炭とともに旅客輸送も担ったが、炭鉱閉山で廃止となってしまった。蒸気機関車を2台連ねた重連運転の勇壮な姿が紹介される。

 他にも廃止後に一部区間が復活したJR可部線(広島)なども含め北から南まで50路線を紹介。

(祥伝社 1320円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 2

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 3

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  4. 4

    楽天・田中将大は今や球団の「厄介者」…大幅負け越し&パワハラ関与疑惑に年俸2億円超ダウン

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  2. 7

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    エースの留年が影響か?昨夏王者・慶応まさかの県大会16強敗退…文武両道に特別扱い一切なし

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇