(26)医薬品には善も悪もない
「なにがどうなっているのか、まるでわかりません。最初から説明お願いします」
正木は永山と向き合うように椅子に座り直した。
「よかろう。わたしが金子製薬に招かれたのは、三年前だ。武蔵小杉研究所の開設と同時だった。大学を辞めた経緯は知っているかな」
「昼間、先生の…
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