「交渉人・遠野麻衣子 籠城」五十嵐貴久著

公開日: 更新日:

「交渉人・遠野麻衣子 籠城」五十嵐貴久著

 朝、警視庁通信指令センターに福沢と名乗る男から事件の通報が入る。話から喫茶店を経営する福沢自身が店の客を人質にして籠城中だと分かる。犯行の意図を語らぬまま通話が切れたため、第1機動捜査隊と特殊犯罪捜査第1係が出動。刑事部に異動になった麻衣子も、警視の岡部と後輩の戸井田とともに現場近くの前線本部に派遣される。

 しかし、庁内一の交渉人である岡部が犯人に連絡用の専門回線となるスマホを届ける際に、被弾して店内に拉致されてしまう。代わりに麻衣子が福沢との交渉を担当。

 やがて、福沢の娘が4年前の殺人事件の被害者と分かる。そんな中、福沢が店の駐車場にテレビカメラを入れるよう要求してくる。

 犯人との緊迫の心理戦を描くシリーズ第3弾。

(河出書房新社 880円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「あんぱん」教官役の瀧内公美には脱ぎまくった過去…今クールドラマ出演者たちのプチ情報

  2. 2

    中井貴一の“困り芸”は匠の技だが…「続・続・最後から二番目の恋」ファンが唱える《微妙な違和感》の正体

  3. 3

    大阪万博会場の孤島「夢洲」で水のトラブル続出の必然…トイレ故障も虫大量発生も原因は同じ

  4. 4

    渋谷区と世田谷区がマイナ保険証と資格確認書の「2枚持ち」認める…自治体の謀反がいよいよ始まった

  5. 5

    Kōki,主演「女神降臨」大爆死で木村拓哉がついに"登場"も リベンジ作品候補は「教場」か「マスカレード」シリーズか

  1. 6

    森友文書の一部欠落で財務省が回答…公表された概要リストに「安倍昭恵」の名前

  2. 7

    巨人阿部監督がオンカジ送検の増田大輝を「禊降格」しないワケ…《中心でなくても、いないと困る選手》

  3. 8

    早実初等部を凌駕する慶応幼稚舎の人脈網…パワーカップルを惹きつけるもう一つの理由

  4. 9

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

  5. 10

    迷走続く「マレリ・ホールディングス」再建…金融界の最大の懸念は日産との共倒れ