「全裸刑事 チャーリー」七尾与史著
「全裸刑事 チャーリー」七尾与史著
日本でも全裸生活を認めるヌーディスト法が施行され1年が経った。当然、公然わいせつ罪も廃止されたが、全裸と非全裸の共存は困難で各地でさまざまな問題が持ち上がっている。
警視庁の刑事、チャーリーこと茶理は、法律の施行翌日から全裸で出勤してきた全国初の全裸刑事。以前の茶理はトレンチコートが似合う辣腕刑事だった。しかし、今では「服なんてものは虚飾だ。そんなもの着ているから物事の本質を見失うんだ」と殺人現場でも股間を屹立(きつりつ)させて捜査を指揮する。
部下の七尾は目のやり場に困り、捜査に集中できない。そんな中、刑事部長に呼び出された七尾は、茶理を説得してスーツを着せるよう命じられる。
辣腕刑事とその部下が全裸がらみの事件を解決するユーモア警察小説。
(宝島社 770円)