「化学物質過敏症とは何か」渡井健太郎著

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「化学物質過敏症とは何か」渡井健太郎著

 アレルギーや気管支ぜんそくなどと誤診されやすい化学物質過敏症について専門医が解説してくれる医学テキスト。

 化学物質過敏症は、一般的なアレルギー反応とは異なるメカニズムで、化学物質をはじめ、日用品や薬剤、植物からの微量な刺激にも敏感に反応して、じんましんや鼻汁、せき、腹痛、下痢、めまい、流涙、吐き気、呼吸困難、聴覚や視覚の過敏などの症状を示す疾患。日本での有病率は0.9%、約120万人に上り、潜在患者は1000万人ともいわれている。

 確立された治療方法がなく、早期の診断が重要なのだが、発症してから正確な診断にたどりつくまで約10年かかるという人もいる。

 多くの症例を紹介しながら、その診断法や治療法など最新情報を紹介。 (集英社 990円)

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