「ハマスの実像」川上泰徳著

公開日: 更新日:

「ハマスの実像」川上泰徳著

 越境攻撃を機にイスラエルとの戦闘が続くハマス。連日、ガザ情勢が報道されているが、ハマスについては「ガザの地下にトンネルをめぐらして、イスラエル軍に対抗する武装組織」というだけで、その実態はほとんど知られていない。長年、中東取材を続けてきたジャーナリストが、ハマスという組織の全貌を解説した時事テキスト。

 ひと口にハマスといっても、政治部門と軍事部門があり、政治部門にもガザやヨルダン川西岸地区にいる政治リーダーと、パレスチナの外の政治リーダーがいるという。さらに貧困救済や孤児救済を行う社会慈善組織など、いくつもの顔がある。

 その始まりなどの歴史から、それぞれの部門の主張や目指しているものまで詳細に解説したニュースが分かる副読本。 (集英社 1155円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動