安田美沙子「壁にぶつかるたびに和田アキ子さんがアドバイスを」
どの業界であれ、先輩や上司から酒に誘われた新人は光栄に思いながらも、緊張するだろう。相手がその道の第一人者なら、なおさらだ。安田美沙子(32)はTBS系「アッコにおまかせ!」の準レギュラーになった10年前、和田アキ子(64)から「ほな、飲みいこか」と誘われて……。
アッコさんは怖いイメージもあるし、挨拶とかマナーに厳しい方ですので、とても緊張したのを覚えています。でも、お酒の席でカチカチになっていても、かえって失礼ですよね。だからどうせならたくさん飲もう、酔っぱらってしまっても仕方ないって思ったんです。
京都から上京して、ひとり暮らしを始めたばかりでしたし、この少し前まで大学生でしたから、最初に連れていっていただいたお店のおしゃれな雰囲気、おいしいお料理を見ただけで、酔いしれていました。もちろん、お酒にも。生ビールに始まり、シャンパン、ワイン、焼酎と、どれくらい飲んだか覚えていないくらい、飲んじゃいました。それでバッタン!
気が張っていたこともあって、大いに酔っぱらってしまい、気がついたら、アッコさんのご自宅。大きなソファで休ませていただいていたんです。そのとき、目に飛び込んできたのが、ソファ横に飾られていたクリスマスツリー。キラキラして、とってもきれいで……。じっと眺めていたら、なぜか泣いてしまったんです。自分でも驚いて、あふれる涙を拭っていたら、アッコさんが来て、「おまえ、寂しいんか」って。抱きしめて、髪をなでてくれました。