伸び悩む「ONE PIECE」 満島ひかりの“声”フィットせず?
劇場版第13作となった「ONE PIECE FILM GOLD」(東映)が、今夏ナンバーワンの滑り出しを見せ、話題になっている。
7月23日の公開から4日間で100万人を動員し、興行収入15億円を突破。競合の中で本命視されているディズニー&ピクサーの「ファインディング・ドリー」以上のハイスピードで結果を出しているとなれば、大健闘といえるだろう。
だが、100万人の大台達成でも、製作陣はもろ手を挙げて喜べないという。劇場版シリーズ最高の最終興収68.7億円をマークした前作「ONE PIECE FILM Z」(12年)と比べると、「80~90%の出だし。冬休み前の封切りだった前作に対し、今作は夏休み期間中。前作より好条件のオープニングなのに客足は下回り、先行きは不安といえる」(映画興行関係者)。
今後の巻き返しのカギを握るのは、観客らによる口コミだ。原作者の尾田氏が劇場版にも総製作指揮者などとして深く関わるようになってからは、入場者向けの限定ノベルティーがお約束となった。グッズ欲しさに映画を見るという人も少なくなく、今回の限定コミックと作者描き下ろしのトランプは早くもネットで転売される事態となっている。