福山雅治も仰天 週刊誌デスクが明かす最新パパラッチ事情
キャスティングの妙とはこのことである。
“芸能界で最も撮られない男”の異名を持つ福山雅治(47)が、中年パパラッチ役に扮した主演映画「SCOOP!」(10月1日公開、東宝系)。劇中で「俺たちがやってることはゴキブリ以下、ドブネズミ以下なんだよ」と吐き捨てるセリフが物語るように、かつては報道の第一線で活躍していた凄腕カメラマンから一転、芸能スキャンダル専門のパパラッチに成り下がった男を熱演。昨年11月にキャスティングが発表されてから注目を集めてきた一本だ。
撮影に先立ち、リアリティーを重視する大根仁監督は、実際に写真週刊誌2誌「FRIDAY」と「FLASH」の張り込み班の尾行取材に同行。その際に撮影したというパパラッチの“虎の巻DVD”を見た福山は、「僕も職業柄、尾行されることがあるんですが、その資料を見ると、分かりづらく追いかけたりする緻密さがある一方で、大胆に接近したりもしていて、非常に興味深かったですね」と舌を巻いていた。
副編集長役で名を連ねた吉田羊もその映像にはビビったようで、「こういうふうに後をつけるのかとしみじみ。こんな手の内を見せて大丈夫なのっていうDVDの内容だったので、戦慄が走りました」。日頃、追われる立場の人気役者2人が感心しきりとは、福山と新人記者(二階堂ふみ)がタッグを組み、不眠不休で夜の繁華街をパトロールする様子や犯罪すれすれの“盗撮テク”の数々もナットクである。だが、何事も日々進化するのがこの世の常。実際の現場では福山や吉田も仰天するこんなテクニックが投じられているという。