キムタクから刺激も 矢柴俊博語る名バイプレーヤーの奥義
「愛してたって、秘密はある。」(日本テレビ系)、「真田丸」(NHK)、「30年目の真実~宮崎勤の肉声」(フジテレビ系)などに出演。とにかくテレビで見ない日はない俳優といえばこの人、矢柴俊博(46)。名バイプレーヤー誕生までの道のりを語ってもらった。
演劇とのかかわりは学生時代の早稲田の演劇サークルからだという。
「当時は小劇場ブームで、早稲田の大隈講堂のまわりには演劇を志す学生たちがジャージー姿で集まっていました。他の先輩劇団には堺雅人さんや八嶋智人さんがいて、堺さんは学生の頃からキラキラした存在でしたね。八嶋さんも実力派で大人気でした。僕は演劇サークルを卒業したあと、CAB DRIVERという演劇チームをつくり、20代はアルバイトをしながら演劇を続ける役者のひとりでした。コールセンターで働いていましたが、サラリーマン役に役立つどころか……なぜかバイトリーダーをやらされましたが、結局、何かあると社員を呼んでくるだけの伝書鳩で(笑い)。仕事中も芝居のことしか考えてませんでしたからね」
■ドラマ版「電車男」が転機