“超低予算”ゾンビ映画「カメラを止めるな!」が夢の快進撃
いつの間にか監督や彼の家族が撮影の中枢をなし、俳優、スタッフ一丸となった撮影風景が何ともすがすがしい。この撮影の過程に別段、感動の押し付けがあるわけではない。映画を生み出す楽しさに満ちあふれている。それがいいのだ。しかも映画愛などといった手垢にまみれた観念などみじんもない。
低予算映画で、米国だけで興収100億円を超えたホラー「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(99年公開)を思い出した。ケタは違うが、日本映画にもそうした夢が持てるのだ。何としても興収1億円は超えてもらいたい。