著者のコラム一覧
片岡たまき

神奈川県平塚市出身。元RCサクセション・マネジャー兼衣装係。夫は「パスカルズ」のバンドマスター、ロケット・マツ氏。著書に「あの頃、忌野清志郎と」(宝島社)。

「いつも応援してくれてありがとう」と素直なメッセージ

公開日: 更新日:

 忌野清志郎が、ギャラをもらって人前で初めてライブをしたのは1967年、新宿の音楽喫茶「フォークビレッジ」だった。ベースのリンコと、2歳先輩の武田清一(のちに「日暮し」のVO&G)の3人で組んだバンド、交通費程度のギャラだったという。

 武田によると、「清志は緊張でガチガチに固まっていた」そうだ。清志郎は得意の漫画の中で、舞い上がって宙に浮いている自分を描いていた。

 その姿を想像できないほど、初期RCサクセションのMCは、ファンを小バカにしたような辛辣な物言いが際立っていたという。RCファンが高じて、80年代にスタッフに就いた片岡さんに聞いた。

「私が初めてRCのライブを見たのは1973年8月12日、横浜公園野外音楽堂のイベントでした。ある夜、偶然聴いた一曲でファンになって半年。この日をどれだけ待ち焦がれていたか。RCは日が陰ったころ登場、清志郎はマッシュルームカットにハチマキを締めて。アコースティック編成だけど、サウンドはガシャガシャとロックのように荒々しかった」


 初のヒット曲「ぼくの好きな先生」(72年)で人気が一気に上がった頃、会場は満員だったそう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動