著者のコラム一覧
井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

SNSは伝統的な“建前と本音の使い分け”を実践する場である

公開日: 更新日:

 うかつに本性を見せず、品良く、上品に振る舞う。社会人として当然、要求される「リテラシー」である。しかし、わざと丸裸になり、下品に振る舞うことで注目を引く炎上マーケティングも実際に行われていて、耳目を集めることも少なくないだけに、素直に金科玉条とも言えず、ややこしい。

 アメリカ人でポピュラー音楽のヒットメーカーであるクインシー・ジョーンズが今年2月、雑誌のインタビューで暴言を吐いて炎上した。だが、実は自身のドキュメンタリー映像の公開に合わせた炎上マーケティングだった可能性が濃厚だ。とはいえ、ジョーンズ側にすれば、逆に弱過ぎては炎上の意味もマーケティングのしがいもないのだから、むしろ面白おかしく盛るぐらいでないと話にならなかったのだろう。

 すでに亡くなったマイケル・ジャクソンはともかくも、プロモーションのために名指しでやり玉に挙げられたポール・マッカートニーやリンゴ・スターは気の毒の一言だ。

 飾らずに、意識せずに素でやるということと、うかつに丸裸にならない=本性や本当の姿を見せないということとは、当たり前だが相反する。品良く、上品にやるというのと、インパクトや話題性も両立は難しい。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動