ヒロシさん<1>親にバイトと言われ…保険会社に採用される

公開日: 更新日:

 大学4年生で周囲が就職活動を始めていたが、本人はしなかった。

「1社行ったくらい。それも、友達から『大阪に話を聞きに行くと交通費が出て革のシステム手帳がもらえる会社がある』と聞いて、タダで旅行ができると思ったから。お笑い芸人になりたかったから、まともに就職活動はしなかったですよね」

 しかし、卒業後、22歳で保険会社に入社する。

「親が持ってきた話で、バイトだって言われたから、それならいいかと思って行ったんです。社員として採用されてしまった。僕がお笑い芸人をやりたがっているって分かっていて、なんとか食い止めたかったんでしょうね。しかも、個人営業です。僕が一番生きない仕事。知らない人にバンバン電話したり、訪問したり……。保険は大体の人は入っているから、他社から僕の会社の保険に移し替えるというね。それを勧めるわけですが、僕の性格には合わない」

 1カ月で辞めようと思ったという。給与の振り込みを確認した翌朝、会社に連絡せずに行かなくなった。 =つづく

(取材・文=小野真依子/日刊ゲンダイ

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり