故・市原悦子さんの大記録 3シリーズで主演本数は「54本」
女優・市原悦子(享年82)が亡くなり、各局が先週から追悼番組を放送中だ。
市原といえば、やはり「家政婦は見た!」シリーズ。テレビ朝日は先週に午後とゴールデンタイムに分けて数話をオンエア。1983年から25年間、四半世紀にわたる26作からチョイスした。
フジテレビは「おばさんデカ 桜乙女の事件帖」がある。こちらは94年から16作。いったん07年で終了したが、視聴者の声に応えて、一昨年に新作が作られ、それが週末に放送された。もうひとつ、TBSは「弁護士高見沢響子」シリーズを98~14年に12本制作している。
3局合計54作(他にも市原主演の特番ドラマは「西新宿俳句おばさん事件簿」や「バスガイド愛子」など数回のシリーズドラマが複数ある)。これはすごい数字だ。
市原は脇役としてスタートしたが、その存在感が年齢とともに増し、還暦前あたりから唯一無二の“大女優”の地位を築いたことで、昨年亡くなった樹木希林(享年75)と似ている。
映画中心の希林に対して市原はドラマ。しかも2時間もののシリーズといえば、一昨年亡くなった渡瀬恒彦(享年72)など男優の主演が多い。そんな中、女性としてこれだけの看板シリーズを背負い、「2サス」枠を支えてきたわけだ。