タイプの俳優と共演で…樹木希林さんが見せた“乙女の表情”
何度かの取材で写真撮影をお願いすると、南麻布の光林寺というお寺で撮影してくれとおっしゃる。そこは内田家が檀家で、ご先祖たちが眠っているそうで、そこでの写真を残しておきたいのだと説明してくれた。「わたし、ここの墓守なのよ」と。長く別居してはいても、ご先祖たちを寂しがらしちゃいけないと掃除に供養を欠かさず、内田家の嫁としての務めを果たしていたのだ。
内田裕也とは1973年に出会い1カ月で結婚。しかし、家に帰らず、DVもあって、すぐに別居。その後も女性スキャンダルに警察沙汰、勝手に離婚届まで出したこともある夫と、最期まで夫婦であり続けた。そこには尽くせぬ思いがあるのだろうが、ちゃめっ気のある希林さんはこんなことも言ってしまう。
「死ぬときは自宅でみんなに囲まれてね、夫には『どちらさまですか』って言って死にたいわ」
「もし来世というものがあって、また生まれ変わることがあるのなら、今度は出会わないようにしたい」
笑わされ、けむに巻かれてしまう。
■「ひょっとしてタイプなんじゃ?」に顔を赤らめ