「ぽつんと一軒家」はいい考え方 ヒットのカギは“好奇心”
【法則7】作り手の好奇心がすべて
「ダウンタウンのごっつええ感じ」や「笑う犬の冒険」など、多くの人気番組を手がけてきた、ヒットメーカーの小松純也(52)。一般的なプロデューサーとは、番組作りの手法が少し違う。
「本来、テレビマンって、流行を追い、視聴者の面白いという感覚に合わせてモノを作るものだと思います。それができる人が、本当のテレビマンです。でも、正直、僕は他人の感覚を借りてモノを作ることが得意じゃない。視聴者の求めているものと自分の感覚が合致すればいいんですけど、人は何を見たいのだろうと考えるより、自分が見たいものは何かを考えるほうが自分はやりやすい。だから、自分が面白いと思うものを作るようにしています」
小松自身は制作に関わっていないが、テレビ朝日系列で放送されている「ポツンと一軒家」や、テレビ東京系列で放送されている「池の水ぜんぶ抜く」は面白く見ているという。
「ポツンと一軒家」は、衛星画像を手がかりに、日本各地の山奥などにポツンと立っている一軒家を訪ね、そこに暮らしている人に理由を聞くという番組だ。「池の水ぜんぶ抜く」は、長年放置されている池の“かいぼり”を行ってきれいにし、どんな生物がすみ着いているのか検証する番組である。