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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

EXIT・兼近にとっての「チャラさ」とは古い価値観の更新

公開日: 更新日:

「シーフードさん」(EXIT兼近大樹フジテレビ「さんまのお笑い向上委員会」6月22日放送)

  ◇  ◇  ◇

 昨今、注目を浴びる「お笑い第7世代」。中でも異彩を放っているのが「ネオ渋谷系漫才師」と称される、りんたろー。と兼近大樹によるEXITだ。「チャラ男」を自称しながら、人の良さと真面目さがにじみ出ており、それがキャラであることが早々にバレてしまった。けれど、そのギャップが人気を集めているゆえんだ。

 だが、「チャラさ」が先輩に対しても臆せず向かっていくという意味ならば、そのチャラさはある意味ホンモノだ。兼近は大御所である明石家さんまに対しても、キャラを貫いた。そんなさんまへの兼近流の呼称が今週の言葉だ。

 兼近が臆さないのは先輩に対してだけではない。権威ある「M―1グランプリ」(テレビ朝日)に対しても、「おじさんたちがただ見ているだけでしょう。オレたち、令和の芸人だから、そんなのどうだっていいです。漫才を新しく作り変える、それがEXIT」(オリコン「ORICON NEWS」19年6月17日)と言う。

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