事務所の社長を自ら解雇…小林幸子はマスコミから袋叩きに
芸能事務所の権力が歴史上、最も強力だったのは2012年だったのではないかと思う。
この年、起きたのが小林幸子(65)の騒動だった。小林は個人事務所、「幸子プロモーション」の社長、関根良江氏と専務の沢田鈴子氏の3人で事務所を切り盛りしてきた。
だが、11年秋、小林が会社社長の林明男氏と結婚。その後、林氏が事務所の経営に口を挟むようになり、結果、2人は退職に追い込まれた。
小林は事務所のオーナーであり、関根氏らは小林に雇われていたに過ぎない。ところが、マスコミは「恩人社長を切り捨てた」などと執拗に小林を非難し、バッシングはエスカレートしていった。
何があったのか。実は、解任された関根氏らは「芸能界のドン」と呼ばれるバーニングプロダクションの周防郁雄社長の元に駆け込んでいたという。
後に小林は週刊誌のインタビューで次のように語っている。
「正直言って、地獄のような日々でした。マスコミの方たちが自宅に押し寄せる恐怖から、安定剤が手放せなくなり、大好きな歌さえも心から楽しめなくなっていたんです。私、何のために歌うんだろう……って」