事務所の社長を自ら解雇…小林幸子はマスコミから袋叩きに
追い詰められた小林は、何度も関根氏らに和解の申し入れをしたが、周防社長はそれを排除したという。6月には新曲が発売される予定だったが、所属レコード会社の判断で延期が決定。レコード会社側は「元社長らと円満解決するのが先決」という立場だったという。
6月15日、小林が解決金として関根氏らに合計6000万円を支払い、和解が成立した。だが、「けっきょくは、お金でした」と知人に伝えた小林のメールがスポーツ紙でスッパ抜かれ、ますます報道が過熱。
小林が芸能活動を続けるために必要だったのが年末の「紅白歌合戦」への出場だったが、そのためには秋までに話題になった曲を持っている必要があった。
小林は、新曲を出すためにレコード会社との契約を解除し、フリーに転身。すると、それがまた「恩ある会社を裏切った」として批判されることに。周辺にいた関係者の多くが離れ、小林は孤立した。
10月、自主レーベルから新曲がリリースされ、ヒットにつながったが、NHKが発表した出場者リストに、それまで33回連続で「紅白」に出場し、豪華衣装で番組を盛り上げてきた小林の名前はなかった。
小林は独立や移籍をしたのではなく、自分で雇っていた社長と専務を解任したに過ぎない。だが、芸能界には世間の常識が通用しないのである。
今後、このような理不尽なことが起こらないよう願いたい。=おわり