著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

医者にも理解してもらえない 副鼻腔炎より怖い俺の“病気”

公開日: 更新日:

 手術に向けてある日のお医者さまと俺の会話。

「何か? 希望というか……ありますか」

 おそらくそれは病室を個室にしてほしいとか、仕事の関係で入院日数を短めにして欲しいなどの要望があればということだったのでしょうが……う~ん、そーいうことは理解できているのに、「先生、天才バカボンのやたらピストルを撃つ、本官は~!! というお巡りさん知ってますか」「え、まあ……なんとなくわかるような……」「あの本官は実は鼻の穴が中央の肉(?)がなくて鼻の穴が一つなんですね。もしああなったら目立ちますよね」「はあ……」「先生、鼻の穴一つ……できませんでしょうか」「……はい?」。

 これが冗談でなく真剣なのが、副鼻腔炎より怖い俺の病気なのです。さらに「先生、私、以前も今回と同じように全身麻酔で手術を受けたことがあるんですよね。その時は静かに数字を1から数えてくださいと言われ……いち、に、さ……と3を数えたか数えないくらいで眠ってしまったんですよ。だから、今回は手術の前々日くらいから48時間くらい寝だめして絶対に眠くならない体にして10までは数えてみようと思うんです! 先生、10まで数えられるか勝負といきませんか」「………はあ?」。これも俺にしてみれば真剣そのものなのですが、決して理解されることはないみたいで……。

 一事が万事厳格なまでにふざけて生きてきた俺というのは先にも述べましたが、難病指定されるクラスの病気なのではないでしょうか。世の中にはいまだに病気と認められない病気って山ほどあるのでは? と思う憂鬱な8月なのです……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”