著者のコラム一覧
児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

パク・ヨンハ自死から11年…彼は日本のファンとの思い出を丁寧に積み重ねた

公開日: 更新日:

 毎年、夏が近づくと思い出す。日本人にも愛されていた俳優パク・ヨンハのことを。2010年6月30日未明、パク・ヨンハは自ら命を絶ち、帰らぬ人となった。享年32。訃報は日本の韓流ファンにも大きな衝撃を与えた。

 パク・ヨンハは韓流ブームの火付け役となったドラマ「冬のソナタ」でペ・ヨンジュンのライバル役を演じ、その名を知られるようになった。日本の女性ファンは彼のことを親しみを込めて“ヨンハ君”“ヨンハちゃん”と呼んでいた。彼女たちのハートをわしづかみにしたきっかけは、04年に「横浜ランドマークプラザ」で行われたミニコンサートだったのかもしれない。この日、彼は「冬ソナ」の主題歌を歌い、涙を流した。集まった日本人ファンの熱烈な歓声に感激し、途中で歌えなくなってしまったのだ。その姿を見て、特にファンではなかった私まで、不覚にももらい泣きしてしまった。

 その後、パク・ヨンハは日本で本格的に歌手活動を開始する。翌年の3月には、貸し切り列車「ヨンハライナー」も運行。パク・ヨンハが300人のファンと一緒に成田空港から上野駅まで貸し切り列車で移動するというイベントだった。彼はすべての車両をまわり、トークやゲームを通してファンを楽しませた。終点の上野駅は、チケットを買えなかったファンも含めて大勢の女性たちであふれ返り、帰宅途中のサラリーマンたちを驚かせた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」