東京五輪入場行進にドラクエのテーマが…作曲家は”安倍応援団” 過去にはLGBT巡り物議醸す発言
とはいえ、ゲームや漫画など日本のサブカルを柱の一つにした開会式なのだから、もっともな選曲だったと思えなくもない。しかし、すぎやま氏の過去の言動を振り返ると、やはり疑問も抱かざるをえない。五輪については森喜朗氏、佐々木宏氏、小山田圭吾氏、小林賢太郎氏が辞任したが、すぎやま氏もLGBT(性的少数者、もしくはLGBTQ)差別や分断を助長する発言を繰り返すネット番組をつくっていた過去があるからだ。
開会式で「君が代」を歌ったMISIAのドレスは、LGBTのシンボルカラーであるレインボーフラッグをイメージしたといわれている。東京五輪ではLGBTQを表明して参加した海外選手は160人を超えて過去最多だった。
■杉田氏の差別的発言に同調
すぎやま氏がプロデューサーとなり、聞き手にもなって発言していた番組が日本文化チャンネル桜の「日いずる国より」。オープニングでは「がんばれニッポン」と連呼され、桜と日の丸が差し込まれる”愛国的”な雰囲気が漂う。
2015年に公開された番組のゲストは、”保守系論客”の杉田水脈氏。テーマは「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」について。男女平等やLGBT擁護に関する条例成立に否定的な杉田前議員を呼んで、すぎやま氏は中山恭子参院議員と座談会を実施した。