“絶対無理”なんて言われたら「だったらやってやろう」って
10年以上も前のことになるが、深夜バラエティー番組で、はるな愛とのアイドル対決をすることになった荒井さち重さん。
カンニング竹山らが司会のテレビ東京系「怒りオヤジ3」での対決。番組内容が書籍化された際は、名場面として荒井さんの「私、30代アイドルさっち~ですけど何か? はるな愛VSさっち~」も収録された。
この頃は自身が歌う曲も作るようになっていたことから、「アイドルシンガー・ソングライター」としてステージに立っていた。当時、お菓子系アイドルとして一世を風靡した久保亜沙香に楽曲を提供したことも。やがて「色もの役」としてテレビドラマに出演したり、メイド服でMCをするなど、ある意味(?)、活動の場が広がった。
ただ、本人としては忸怩たる思いがあったようだ。松田聖子、伊藤つかさ、松本伊代ら1980年代のアイドルと、現在の地下アイドルとでは雲泥の開きがあるとの思いだ。悩み抜いた上に行きついたのは、「すべてをリセットすること」だった。
2010年に心機一転、ニューヨークやロサンゼルスでのライブをしようと海外へと飛び出す。