小室圭さんを待ち受ける“人格審査”とは? NY州弁護士資格を持つ日本人が語る今後の課題
昨年10月に、秋篠宮家長女、眞子さんと結婚した小室圭さんが、ついにニューヨーク州司法試験に合格した。メディアや専門家も含めて、世間の声は小室さんの不合格の可能性を喧伝するものが大半を占めていたように思う。
筆者は、今年6月25日配信の《小室圭さん間もなく「3回目受験」 NY州資格を持つ日本人弁護士が"合格"を確信するワケ》(日刊ゲンダイDIGITAL)という記事の中で、3つの理由から小室さんの合格を予想したが、手前みそだがそのとおりとなった。
小室さんが合格後、NY州の司法試験は「日本の自動車免許や宅建並に簡単」といった批評も散見されるが、試験が(アメリカ人にとって)簡単であることと、合格の価値は全く異なる。
いくら日本や韓国、中国などの司法試験が難しいとアメリカで主張しても、アメリカ人にはその難しさが肌感覚で理解できない。アメリカ人にとって日本は東洋の島国にすぎず、よくわからない国だからだ。日本でボツワナやウガンダの司法試験は難しいと主張しても(実際に難しいのかは存じ上げないが)、日本人にはよくわからないのと同じである。
アメリカの法曹界では、NY州弁護士やMBA(経営学修士)を取って初めて、「俺たちと同じ土俵で勉強した奴だ」と認識してもらえる。その意味で、小室さんの合格の価値は高い。
また、試験問題が全て英語である点も見過ごしてはならない。宅建の問題がすべて英文であれば、多くの日本人は簡単には合格できないだろう。