「安倍晋三とジャニー喜多川」政治と芸能を取り巻く状況は相似形をなしている
先週の本連載は結構な反響を呼んだらしい。前半でふれた少年隊・錦織一清さんの快著『少年タイムカプセル』ではなく、後半で言及した英BBCによる故ジャニー喜多川氏の性加害疑惑ドキュメンタリー『プレデター(捕食者)』が主たる理由であることは明白だ。以前から疑惑を報じてきた週刊文春やFRIDAY等を除き、ほとんどのメディアはこの件について沈黙を守った。それゆえ本連載は少しばかり目立ったようだ。とはいえ執筆時点では予告編しか観ることができなかったのだが。
じつは先週のコラムテーマは偶然の産物だった。本来の予定は、17日から公開される安倍晋三元首相の闇を探ったドキュメンタリー『妖怪の孫』。その企画プロデューサーである元経産官僚・古賀茂明さんのインタビュー記事が本連載と同じ日に載る予定と聞き、ネタ被りを避けることにしたのだ。翌週用に考えていた『少年タイムカプセル』と急遽テーマを入れ替えたところ、奇しくも英国内での『プレデター』放映タイミングが重なった。