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松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

「安倍晋三とジャニー喜多川」政治と芸能を取り巻く状況は相似形をなしている

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 先週の本連載は結構な反響を呼んだらしい。前半でふれた少年隊・錦織一清さんの快著『少年タイムカプセル』ではなく、後半で言及した英BBCによる故ジャニー喜多川氏の性加害疑惑ドキュメンタリー『プレデター(捕食者)』が主たる理由であることは明白だ。以前から疑惑を報じてきた週刊文春やFRIDAY等を除き、ほとんどのメディアはこの件について沈黙を守った。それゆえ本連載は少しばかり目立ったようだ。とはいえ執筆時点では予告編しか観ることができなかったのだが。

 じつは先週のコラムテーマは偶然の産物だった。本来の予定は、17日から公開される安倍晋三元首相の闇を探ったドキュメンタリー『妖怪の孫』。その企画プロデューサーである元経産官僚・古賀茂明さんのインタビュー記事が本連載と同じ日に載る予定と聞き、ネタ被りを避けることにしたのだ。翌週用に考えていた『少年タイムカプセル』と急遽テーマを入れ替えたところ、奇しくも英国内での『プレデター』放映タイミングが重なった。

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