宇崎竜童さんはお一人の時はよくしゃべるのに、阿木燿子さんとご一緒だと…
宇崎さんがギター一本で歌っているデモテープを聞いたんです。それが凄い曲で。宇崎さんがまた、いいんですよ、声と雰囲気もピッタリ。だからこの曲は宇崎さんが歌った方がいいんじゃないかって、お返ししようと思ったんです。そうしたら、「ダメ。ナオコちゃんのために作ったんだから、ナオコちゃんが歌って」ということで、アタシが歌うことになったんですけど、難しい曲でね~。
今までの曲と世界観が全く違うの。阿木さんの歌詞を伝えないといけない。何度も何度もやり直して。で、こんないい曲を歌わせてもらって、ヒットしなかったらアタシの責任だって、プレッシャーもハンパじゃなかった。ヒットしなかったら歌手辞めて故郷に帰ろうって、本気で思ってましたから。後で聞いたら「人前では明るく振る舞うんだけど、内に寂しさを秘めた女性の曲」をイメージして作ってくれたそうです。
そんな出会いから、長くお付き合いさせていただいて、節目節目にはいつもすてきな曲を作ってくださる。とにかく阿木さんは雰囲気は柔らかいのに、すっごい鋭さを持っている方。いつも、ふわ~っとしていて、こんな詞がいったいどこから出てくるんだろうって。宇崎さんはとにかくカッコイイ。おしゃれでね。で、声も大好き! ステージもご一緒させていただいています。宇崎さんが座って生ギターを弾いて、アタシはその横に座って歌うんです。それはもう素晴らしいステージですよ、自画自賛ですが(笑)。