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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

「ぱーてぃーちゃん」すがちゃん最高No.1は亡き父を手本に“最高No.1”を目指す

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 成人した後は、父親と一緒にコンパやナンパもして、ぱーてぃーちゃんのギャル2人とも一緒に飲んだことすらあるという。

 しばらく会っていない期間があったある日、父から「狙っている女がいるから来てくれ」と言われ、店に行った。途中、父がたばこを吸いに席を立った際、女性から「あなたのお父さん、がんだから病院に行くように言ってくれ」と言われたが、「自由に生きている親父が好きだったし、どうこう言うのはどうかと思って」言わなかったという(ABEMA「チャンスの時間」23年5月7日)。

 しかし、やがて病状が悪化し、入院。入院中も「酒持ってきたか? たばこ持ってこないのか?」などと気丈に振る舞い、息子の芸名について「どこが№1だよ。菅野家の№1は俺だろ」と言い放った。そして死の直前、「俺は好き勝手生きてきたけど、自分がカッコいいと思うことだけを信じてやってきた。だからおまえもカッコいい生き方しろよ」と息子に声をかけた。最期まで見えを張って生きた父親の生きざまを見て、「俺も自分のカッコいいを信じてホントの『すがちゃん最高No.1』にならないとなって」(同前)と決意したのだ。

 制御不能なギャル2人に「頭を抱える夜」もあるというが、「また芸人人生をやり直せるとしても、今のこの状況にすると思います」(「OWARAI AND READ」=前出)と胸を張るのだ。

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