Snow ManのCMを継続する不二家の苦渋…モスバーガーは新CM発表から2日で「継続せず」に転換
しかし、不二家にはすぐにSnow Manとの契約を打ち切るわけにはいかない事情があるようだ。
■社長自ら“Snow Man効果”に言及
「不二家は、デビュー後の20年9月にブランドキャラクターに就任し、21年2月の決算報告で、社長自ら『Snow Manの起用は若者の来店に効果があった』と言及しました。不二家は21年12月期決算短信によると営業利益も純利益も大幅に伸びています。まさに“Snow Manさまさま”の結果になりました」(証券アナリスト)
不二家は文化放送「Snow Manの素のまんま」のスポンサーでもあり、チョコレート菓子LOOKシリーズは、目黒蓮(26)の主演映画「私の幸せな結婚」や、ラウール(20)の主演映画「ハニーレモンソーダ」公開時にコラボ商品も展開。Snow Manファンへの依存度が高いことから、CMの即打ち切りはリスクの方が高いと判断したのだろうか。
嵐をCMに起用したJALも、経営再建にあたって嵐の力が大きかったと謝意を示していたが、新CMの起用を見送ることを表明した。それに対し《恩を忘れて裏切った》といった嵐ファンの反発もあるが、グローバル企業として当然の判断だろう。一方、国内市場で若者を顧客とする不二家は、CM打ち切りが売上げ減に直結する恐れがありめ、簡単に踏み切れないようだ。不二家はこの状況をどう乗り切るのだろうか。