全米公開で日本の底力見せた「ゴジラ-1.0」の快進撃 マーベル映画の大作と比べても遜色なし
だが32歳差の奥さんは「もっとゴジラ見たかった。人間ドラマばっかり」と不満の様子。実際ネットにもドラマ部分の「演技が大袈裟で展開がベタ」なんて評もあった(全然そんなことなかったぞ! 佐々木蔵之介がよかった!)。
まあ世代による思い入れの違いか。私などゴジラ映画で泣かされたのは初めての経験だったのに。
だがアメリカでは日本とは逆にドラマ部分を評価するレビューが多いのだ。字幕で見ているせいなのかも知れないが、うれしいじゃないか。
しかもアメリカ人が驚いているのはその予算だ。日本では公表されていないが向こうでは1500万ドル(約22億円)といわれていて、マーベルなどの大作映画2億ドル(約300億円)と比べて「信じられない。スケールもVFXも見劣りしない」と、これまたうれしい感想が多いのだ。
確かにアメリカ映画の予算の膨らみ具合は役者のギャラも含めてどうかと思うし、日本の現場の恵まれなさも何とか出来ないかとは思うが、やはりこれが日本の底力なのだと思う。知恵とセンス、何より日本的な情感と心意気。それがあれば10分の1の予算でも肩を並べるクオリティーの物が作れるのだ。