ロバート秋山の変幻自在“怪演”がウケる理由 今やテレビドラマの重要スパイスに

公開日: 更新日:

■「ディテールだけを抽出することに徹している」

 変幻自在のロバート秋山について、お笑い研究家の鈴木旭氏はこう話す。

「秋山さんといえば、クリエイターズ・ファイルが代表的ですが、そもそも秋山さんは“いかにもいそうなアクの強い人”を演じるキャラクターコントを得意としています」

「クリエイターズ・ファイル」とは、秋山が架空の人物になりきって、インタビューを受けるという雑誌の連載企画。その後、ユーチューブでの動画配信、Netflixで番組制作、さらには、企業でタイアップされるほどの人気コンテンツとなり、今や秋山のライフワークである。秋山はそこで、「天才子役 上杉みち」から「女子プロサーファー・カリスマモデル テトラ」まで、100人以上の“いかにもいそうな人”に扮してきた。

「シリアスなドラマでは過剰なデフォルメを抑えて、役柄から想像されるディテールだけを抽出することに徹しているのでしょう。それが功を奏し、存在感のある演技につながっているように感じます」(鈴木旭氏)

 もともとコント系の芸人は、芝居はうまいといわれるが、秋山の“怪演”は、今後もドラマの重要なスパイスになっていきそうだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」