「東京には落語協会、落語芸術協会、五代目円楽一門会、落語立川流がありますが、55年前に司会だった立川談志と番組側がケンカ別れしてからは、談志一門は『笑点』に出演してきませんでした。晴の輔の起用で4団体がすべて揃ったわけで、日テレは落語界に大きな影響力を持つことになります。これからは、『笑点』以外の番組にも立川流の落語家の出演が増えるでしょう」(前出の演芸評論家)
晴の輔の噺家人生はこれで安泰かというと、決してそんなことはない。2代目林家三平は大喜利メンバーに抜擢されたものの、いっこうに面白くならず降板になった。うまい下手がはっきりわかるのもテレビだ。
(コラムニスト・海原かみな)