総裁選メディアジャック→解散総選挙→政権維持…裏金自民のシナリオに加担するテレビ局の罪
「(裏金事件は)一部の実力者による個人犯罪ではなく、自民党の組織犯罪だった。ということは表紙を変えても自民党変わらない」「自民党がしたたかだなと思うのは、表紙を変えて1カ月くらいは完全にメディアジャックをする状態になるわけで、(略)報道の仕方、我々メディアもちょっと問われてくるだろう」
18日に放送されたTBS系情報番組「サンデーモーニング」。ジャーナリストの青木理氏(57)は9月に予定される自民党総裁選を巡る報道の在り方について危惧していたが、まさにパリ五輪一色だったテレビ報道は一変。連日、総裁選を巡るニュースばかりとなっている。
〈小林鷹之・前経済安全保障担当相は19日午後2時から会見し、総裁選への出馬を表明する見通し〉
〈石破茂元幹事長は週内に出馬表明する考え〉
〈小泉進次郎元環境相は総裁選への出馬について会見で「真剣に考え、判断したい」と話した〉……。
自民党が1972年に推薦人(20人)による立候補制度を導入して以降、候補者が最多だったのは2008年と12年の5人。裏金事件で派閥解散となった今回は、10人以上が出馬を検討しているとされ、過去最多を更新する可能性があるという。