大女優も認めた 芸人や男らしさとは無縁の地平で放つ宮下草薙・草薙の独特な輝き
しかし、「『2週行くかも!』とか言ってたね(笑)。それで前日までずーっと考えてたんですけど、マジでなんにもなくて。そのまんま、本番来ちゃって」と結果は惨憺(さんたん)たるものだった(辰巳出版「芸人ラジオ」20年9月12日発売)。
さすがに、その放送のあと、「ホントにごめん」と謝ったという。放送時間を長くするという提案も、草薙は断固拒否している。
先輩の有吉弘行は昨今、芸人が裏話や苦労話を早々に語ることに懸念を示した上で、それにしても草薙はそれがなさすぎると言う。これに対して草薙は「忘れることでしかやっていけないというか。良い事もあるんですけどそれをわーっと思い出してるとその良い分、次バチが当たるんじゃないかとかって」と答えた(JFN系「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」24年3月24日)。
苦手なのはトークだけではない。大喜利も断っているというし、それどころか「もうボケたくない」(「爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!」20年10月18日)とまで言う。およそ芸人らしくないが、なぜか放っておけない魅力がある。