著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

過去よりも「今やること」しか興味ない 林修の生き方

公開日: 更新日:

 後先を考えずに辞めたため、仕事もない。友人と会社をつくって失敗したり、投資やギャンブルに手を出したりして、多額の借金を抱えてしまった。仕方なく、自分ができて稼げる仕事として始めたのが、塾の講師だったのだ。

 塾講師は、生徒の成績が上がれば時給が上がる。2年後には東進ハイスクールの講師となった。一番好きな教科だったため、最初は数学の講師を務めたが、すぐに考えを改めた。数学では勝てない。人気講師の授業を見て回り、自分が勝てると確信したのが現代文だった。

「僕は、常に目を動かします。周りを見て、勝負するのはきついなと思うレースには出場しない」(リクルート「リクナビNEXT」2013年4月10日)と林は言う。その代わり「勝てる場所で誰よりも努力する」(同前)と。

 仕事としてやっている以上、「常に満点以上の点を叩き出したい」(オリコン「ORICON NEWS」23年3月19日)と語る林は目の前の努力を惜しまない。80点取れれば合格という発想はない。「今までの人生は合格ですか?」と問われた林はこう答えている。

「過去に点数つけて意味あるんですか? そういう生き方してきてないんで」(TBS系「情熱大陸」13年5月19日)

 林修は、過去のことよりも、「今」やるべきことしか興味がないのだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり