最悪一生寝たきりも…風邪だと思ったら「扁桃炎」の恐怖

公開日: 更新日:

 扁桃の炎症が、頚部から脊椎、脊髄へ広がることもある。手足につながる神経が通っているので、手足にマヒが出て寝たきりになる悲惨なケースもあるのだ。

「それだけではありません。病巣性扁桃炎といって、扁桃炎があるだけで、扁桃とは遠く離れた腎臓、肝臓、皮膚、関節などに悪影響を及ぼすことが分かっているのです。理由はまだ完全に解明されてはいません。腎炎がなかなかよくならなかったが、扁桃を摘出したら腎臓の炎症も改善したというケースもあります」

 扁桃炎の治療は、軽症なら抗生物質や消炎剤などの薬物治療。点滴になることもある。扁桃周囲膿瘍のようにすでに膿が扁桃から周囲にまで広がっていたら、前述の通り、手術になる。

 だから、こじらせないことが非常に重要だ。ポイントは、早めに医師の治療を受けることに尽きる。

「最初の症状は風邪と似通っているので、症状だけで見分けるのは困難です。風邪らしき症状があり、2~3日様子を見ても改善しない、激烈な喉の痛みがある、といった場合は扁桃炎を疑って病院に行くべきです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末