元祖“神の手”はやっぱり驚異的だった
また、年によってはダブルボギーがあって「12アンダー」になってしまう場合もあります。手術そのものはうまくいっても、その後の合併症で回復に時間がかかってしまったり、入院が長引いてしまったり、不幸にも亡くなられてしまうケースもあるからです。
■一年365日手術を行って速さと完成度を追求
福島先生に同じように例えていただいたところ、18ホールで「30アンダー」の手術を行っているとのことでした。30アンダーというと、15ホールでイーグルを取っていることになります。ショートホールが4つあるので、少なくとも3回はホールインワンしなければなりません。つまり、福島先生は狙ってホールインワンを取りにいけるくらい微細で完成度が高い手術を行っている。少なくとも、自分自身でそれくらいの手応えが感じられる手術をしているということです。これは、まさに神業といっていいでしょう。
そうした、より速く、より完成度の高い手術を行うために、福島先生は一年365日、常に手術をしているといいます。速く終わらせることができなければ、それほどたくさん手術はできません。また、完成度が高くなければ、多くの施設で手術を行うこともできません。一人でも多くの患者さんを救うために、さらに速く、さらに完成度の高い手術ができるように研鑚を積み、腕を磨き続けているのです。