値段の差は何の差?<1> なぜ激安インプラントがあるのか

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「そういう人間関係に頓着しない歯科医師もおられるのです。現在、日本には30種類以上のインプラントシステムが出回っています。基本的にインプラントの良し悪しはインプラント体が顎の骨としっかりとくっつき、長期間安定できるか否かによります」

 どのメーカーのものであれ、現在のインプラント体の表面には、凸凹や溝をつけることで表面積を増やすなどしてより骨との密着度を上げる工夫がなされている。もちろんアレルギーなどの免疫反応や感染症が出にくい生体親和性のある材質を使うことが求められる。

「それならば老舗で販売実績の多い海外ブランドのインプラントシステムがいいか、というと必ずしもそうではありません。インプラントの治療技術は日進月歩で進化しています。新技術はすぐに真似をされ、さらなる技術開発が進んでいます。ブランドにあぐらをかいているメーカーのものがいいとは言えないのです」

 中には、感染症対策と称して、大病院の外科手術が行われるような大掛かりな無菌室を設けているところもある。しかし、それは必須条件とはいえないという。

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