都立病院は本業で年間にいくら儲かっているのか?
「材料費」もジワジワと増えています。医薬品、消耗品、給食材料費などの合計です。医薬品などは、使った分だけ健康保険で償還されると思っている人も多いと思います。しかしいまでは多くの病院が、入院医療費の包括払いに移行しています。病気の種類と治療内容によって、入院1日当たりいくらと決められています。入院中の検査や投薬はすべてその金額の中でやりくりするようになっているのです。医薬品や消耗品の価格が上がれば、それが直接響いてくるわけです。
経費も増え続けています。こちらは「各種委託費」(血液検査・清掃・消毒・シーツ交換など)が中心です。これも首都圏の物価が上昇すれば、増えるのは当然です。
都立病院の赤字体質が改善される見込みは、かなり薄いと言っていいでしょう。